アナタの手汗、もしかすると“手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)”が原因かも?
手のひらに異状に汗をかくのは、手掌多汗症という病気の可能性があります。
でも……そもそも、手掌多汗症って、どんな病気なのでしょうか?
手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)とは、どういう病気なの?
局所的、そして精神的多汗症のひとつ
手のひらから、必要以上に汗が多く出る状態であり、ほとんどの場合足の裏からの発汗(掌蹠多汗症)も伴う。
人それぞれ、症状が異なりますがひどい人になると手のひらから汗が水滴のように滴り落ちることもあります。
手掌多汗症とは、その名の通り、手のひらから沢山の汗をかいてしまう病気のことです。
他の多汗症と同じく、局所的に汗をかくのが特徴で、手掌多汗症の場合は手のひらに汗をたっぷりとかきます。
参考:金沢医科大学病院より
手掌多汗症の原因とは?
手掌多汗症は、手から必要以上に汗が出る病気です。
では、その手掌多汗症の原因とはなんなのでしょうか?
実は、この手掌多汗症も含め、多汗症の原因は、まだハッキリとはされていません。
ただ、現在考えられている原因としては……
- 自律神経の乱れ
- 遺伝的要因
- 精神的要因
- ホルモンバランスの乱れ
- 生活習慣の乱れ など
などが、手掌多汗症の原因と考えられています。
アナタの手汗は手掌多汗症? 手掌多汗症チェック
- 手汗が気になる
- 何もしなくても手汗が出る
- 緊張していると、特に手汗が気になる
- 手のひらを触ると、手が湿っているのがわかる
- 手から分泌される汗で、手が光って見える
- 手に水滴が出来ている
さて、アナタは上記項目にいくつチェックがつきましたか?
3つ以上チェックがついた場合は、アナタの手汗は手掌多汗症の可能性が高い!
特に5、6の項目にチェックがついた場合は、手掌多汗症は確定的であり、症状としては結構重め。
もし、アナタが5、6の項目にチェックがついており、「自分の手汗をどうにかしたい!」と思っているのなら、医療機関に頼ることも視野に入れた方が良いかも知れませんよ……!
手掌多汗症の治療法
- 薬物治療・外用薬
- 外科的手術
- 精神療法
手掌多汗症のち療法としては、上記の3つのカテゴリがあります。
まず、汗の分泌を抑える薬や塩化アルミニウムを皮膚に塗る薬物治療。
次に胸を切り開いて、根本的に汗をかかなくする「胸部交感神経遮断手」や内視鏡を用いた「ETS手術」などの外科的治療で手汗にアプローチをする、という方法もあります。
そして、最後に手汗が気になるマインドを精神療法によって変え、精神的な疾患による手汗を予防する精神療法と言った方法があります。
参考:四谷メディカルキューブ
手掌多汗症の治療に副作用はあるの?
“治療”には、大なり小なり副作用が生じるもの。
手掌多汗症の場合は上記の順に副作用の影響があります。
まず、精神療法の場合はカウンセリングなどによる治療のため、ほとんど副作用はありません。
ただし、人によっては治療に長い時間がかかってしまうコトも。
(根本的な治療になるため治れば、その後のケアは不要になることもあります)
次に薬物治療・外用薬を用いた場合は、皮膚が荒れやすくなっり、カブレやすくなってしまったり、長期使用の場合は肝臓に悪影響が出てしまう可能性もあります。
現在は、薬も進歩しており、重篤な副作用が出ることは少なくなりましたが、体質によってはアレルギー症状が発生してしまう場合もあります。
最後に外科的手術の場合は、手以外の場所からの汗の分泌が増加したり、手のひらから分泌される汗が必要以上に減少しすぎて、手のひらが乾燥でひび割れてしまう、などの副作用が生じてしまうリスクもあります。
[それぞれの治療リスク]
- 薬物治療・外用薬……手荒れ・かぶれ、アレルギーなど
- 外科的手術……他の部位からの汗の分泌が増える、手のひらの乾燥
- 精神療法……ほとんどないが、治りにくく、長期治療が必要
手掌多汗症を今すぐどうにかしたいなら、予防を行うのが1番!
手掌多汗症とはどういう病気で、どういう治療が必要なのかをご説明させて頂きました。
手掌多汗症だから、命を落とす……ということはありませんが、それでも手汗がコンプレックスな人にとって、その原因が”病気”だったとわかることは、ある意味で勇気になるのではないのでしょうか?
確かに異状な手汗は手掌多汗症という病気ですが、その治療にもそれなりのリスクがあり、下手に即効性を求めて外科的アプローチを行ってしまうと、副作用で悩むハメになることも。
アナタの手汗を安全に、そして低価格でどうにかしたいとお考えなら、“まず予防”をすることから、考えてみてはいかがでしょうか?
※もっと手汗について詳しく知り場合は、手汗対策に関して詳しく説明した記事がありますので、読んでみてください。