手汗、わざわざ治療するほどではない――皮膚科に行くほどではない、って勝手に思っていませんか?
もちろん「ちょっと気になる」程度なら、わざわざ皮膚科で治療する必要はありません。
しかし、手汗のせいで日常生活に支障が出ていたり、精神的に負担になっている場合は、そのままほうっておくと身体にも、そして心にも良くない影響を与える場合があります。
アナタにぴったりな手汗を治す方法は?手汗チェック
- 手汗が気になる
- 他の人に手汗がバレたくない
- 汗で手がびっしょりになる
- 汗でモノが掴みづらい
- 汗で良くモノが滑って落ちる
- 紙を渡されると湿ってしまう
さて、アナタの手汗が本当に皮膚科に行って、治療が必要なのか。
或いは、手汗ケアで十分治すことが出来るのか、上記チェック項目に当てはまったチェックで診断することが出来ます。
- 1~2のみ:手汗ケアで十分
- 1~4まで:皮膚科への治療を考えた方が良い
- 1~6すべて:皮膚科で治療を!
さて、アナタはいくつ上記項目にチェックが付きましたか?
それでは、ぞれそれのチェックの個数に関する根拠と治療にすべきか、或いは本格的に手術まですべきかについて、具体的に解説させて頂きます。
1~2のみ:手汗ケアで十分かも?
チェック項目の1~2だけにチェックがついた程度であるならば、そこまでひどい手汗ではありません。
もちろん、他人に手汗がバレるというのはイヤでしょうが「汗で手がびっしょりになる」「手汗で物が掴みづらい」と言った、実害が出ていない場合は“人よりちょっと手汗が多い”程度かも知れません。
また、あまりにも手汗を気にしすぎると、かえって逆に手汗が悪化してしまうことがあります。
人からすれば気にならない量の手汗であっても、アナタが気になるのなら、なんらかの対処をすべきです。
この段階で、わざわざ皮膚科に行くほどではありませんが、手汗を自分で気にしなくなるため。
そして、手汗を他の人にバレなくするために、手汗ケアは行っておくことをオススメします。
1~4まで:そろそろ皮膚科での治療を考えた方が良いかも?
1~2までなら、他の人もアナタの手汗をそこまで気にしません。
近しい人でない限り、或いは近しい人ですら「えっ、手汗で悩んでいたの?」というレベルが、項目の1~2のみにチェックがついた状態です。
しかし、1~4までチェックがついた状態は、すでに手汗が生活に悪影響を与えています。
本来であれば、手汗で手がびっしょりになったり、モノが掴みづらくなるほど、手汗によって生活に支障が出ることはありません。
1~4までチェックがついたということは、生活に支障が出るほど汗をかいている――手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)の可能性が高く、皮膚科への治療が必要な段階かも知れません。
なお、手汗の治療としては
- 薬物療法(神経遮断薬やアルミニウム配合の外用制汗剤)
- イオントフォーレシス
など、さまざまな治療法があります。
重度出ない、或いは体質によっては上記2つの治療で治る場合があるので、気になる方は手汗ケアをしつつ、皮膚科へ行かれてみてはいかがでしょうか?
1~6まで:かなり手汗の症状が重症です!
手汗でモノが滑って握れない、或いは掴んでいたものがすべり落ちる――ココまで来ると完全に手掌多汗症だと判断して間違いありません。
季節や体調によって、多少手汗の量が増減することはあるかも知れませんが、そのまま放っておいて治るということは、まずありません。
皮膚科での治療はもちろん「なぜ、手汗が止まらないのか?」という原因を突き止め、根本的に手汗が出ないようにする必要があります。
なお、手汗によってモノが滑り落ちる、という段階であっても、まずは治療として「薬物療法」や「イオントフォーレシス」を行い、それでも効果がなかった時に「ボトックス注射」を行った後、さらに効果がなかった場合は「手術」となります。
残念ながら、診療ガイドラインによって、いくらひどい手汗でもすぐに手術が受けられません。
「とりあえず」で、手汗をケアしたいという方は、まず手汗ケアをして、心理的な負担を減らすことから、はじめましょう。
手汗治療は皮膚科に行きながらの”手汗ケア”です!
さて、アナタの手汗のレベルはどれくらいだったでしょうか?
先にも触れたとおり、ある程度の手汗であれば手汗ケアだけで十分。
しかし、項目のほとんどのチェックがつくレベルは皮膚科による治療を行ったほうが良いレベルです!
なお、皮膚科にいって治療をすれば「手汗がすぐに治る」ということは、あまりなく。
どうしても手汗の治療には、長~い時間がかかってしまいます。
そう、アナタが気になる手汗が引くまでには時間がかかるので、その間に手汗を抑える手汗ケアをして、精神的にラクな状態へと自分の身体を導いてあげましょう。
※もっと手汗について詳しく知り場合は、手汗対策に関して詳しく説明した記事がありますので、読んでみてください。