急に出る手汗は「多汗症」だけでなく「甲状腺機能亢進症」「糖尿病」「自律神経失調症」「更年期障害」などの病気のサインかも知れません!
人によっては「たかが手汗で大げさな」と思われるかもしれませんが、そもそも普通の人は「うわっ、手汗がびっしょり!」と自分で驚くほど手から汗が急に出ることはありません。
改めて急に出てきた自分の手汗を見て、普通の人に比べて多いようならば、それは上記の病気のうちどれかが原因なのかも……。
手汗が示す病気のサインとその一覧
- 多汗症、手掌多汗症
- 甲状腺機能亢進症
- 糖尿病
- 自律神経失調症
- 更年期障害
急に手汗をかくようになった――その原因は上記の病気のうち、どれかかも知れません。
どの症状も病気のサインとして“発汗”があり、体質によっては、手から分泌される汗の量が著しく増える場合があります。
それでは、アナタの手汗がどの病気のサインなのか、それぞれの病気かどうかをチェックして行きましょう!
「結核」は手汗ではなく、「咳」と「寝汗」が病気のサインです!
他のサイトでは手汗が「結核」のサインとしてあげられていますが、結核になったからと言って、必ずしも症状として急な手からの発汗があるというワケではありません。そもそも結核は「咳」からはじまる症状であり、風邪と混同されやすい病気です。
《発病 ➞やや回復(3~4日後)➞ 発熱(2週間後)➞ 血痰》
上記のように結核は手汗というよりも「風邪っぽい症状」と「咳」で判断することが出来ます。
もちろん、発熱時には寝汗をかいたり、一時的に手汗が出る可能性もありますが、手汗だけが結核という病気のサインとして出ることは、ほぼありません。
だから「この手汗、結核かも!」と不安に思う必要はありません。
咳もしておらず、熱も出ていないのであれば、それは結核ではなく、他の病気です!
参考:大塚製薬:結核の症状より
1.多汗症、手掌多汗症チェック
- 「手のひら」だけ汗をかく
- 他に目立った症状がない
- 至って健康体だ
さて、上記項目3つすべてにチェックがついた方は、多汗症、手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)の可能性があります。
多汗症、手掌多汗症とはその名の通り、手から汗がたくさん出る病気のことです。
現在、多汗症の原因はハッキリとしたことは不明ですが、体質によっては急に手から汗が出るようになる場合もあります。
参考:四谷メディカルキューブ
2.甲状腺機能亢進症
- 「身体」「手のひら」から過剰に汗をかく
- 最近なかなか眠れない
- なぜか動悸がする
- 最近神経質になった
- 何もしていないのに疲れる
- 食べる量は一緒なのに痩せた
- 平常時でも息切れする
- 平常時でもドキドキする
上記項目に3つ以上チェックがついた方は、甲状腺というホルモンを分泌する部位に、何かしらの異常が生じている可能性があります。
甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)はバセドウ病などが原因で引き起こされる病気であり、この病気になると甲状腺が肥大化し、必要以上に甲状腺ホルモンが分泌されるようになります。
甲状腺ホルモンが分泌されると、必要以上に新陳代謝が高まるため、汗、手汗を過剰にかきやすくなるだけでなく、
- 心拍数の増加と血圧上昇
- 大量発汗と体のほてり
- 神経過敏と不安
- 食欲が亢進するにもかかわらず体重が減少する など
原因を問わずこれらの症状が引き起こすことがあります。
手汗+上記の症状があてはまる場合は、一度内科で精密検査や血液検査をしてもらった方が良いかも?
参考:MSDマニュアル
3.糖尿病
- 「身体」「手のひら」から過剰に汗をかく
- のどが渇いて大量に水を飲む
- おしっこの量が多くなった気がする
- ご飯や甘い物をよく食べている
- 何もしていないのに疲れる
- 食べる量は一緒なのに痩せた
- 健康診断で「血糖値が高い」と診断された
上記項目に4つ以上チェックがついた方は、糖尿病の可能性があります。
言わずとしれた糖尿病によって、自律神経が乱れると身体だけでなく、手からも大量に汗をかくようになります。
また糖尿病の特徴として「多飲・多尿」があげられるため、水を多く飲む分、手汗としても汗の分泌量が増えやすく、手汗も含めて異常な発汗があるのならば、甲状腺機能亢進症や糖尿病の可能性があります。
なお、糖尿病になると、甘酸っぱいような特有の臭いを持つ汗が出るようになるので、まず自分の汗の臭いを嗅いで見るのも1つの病気の判断方法ですよ。
参考:糖尿病サポートネット
4.自律神経失調症
- 「手のひら」だけ過剰に汗をかく
- 何もしていないのに身体がほてる
- 怖い夢をよく見る、または金縛りにあう
- どちらかと言うとストレスに弱い方だ
- 何もしていないのに疲れる
- なんだか妙にイライラしたり、不安になる
- 急に息苦しくなるときがある
上記項目に3つ以上チェックがついた方の手汗の原因は、自律神経失調症かも知れません。
私たちの身体を整える神経であるはずの「自律神経」。
この自律神経には交換神経と副交感神経の2つがあるのですが、どちらかが優位になってしまい、自律神経の切り替わるバランスが崩れ、身体に異常が出る病気のことを「自律神経失調症」と言います。
また、この自律神経失調症は1人ひとり症状が異なるのが特徴であり、人の症状とアナタの症状が異なる場合があります。
とりあえず、症状の1つとして手汗があろうがなかろうが、上記項目に3つ以上あてはまる場合は、自律神経失調症の可能性が高いので、お近くの内科に一度診察に行かれてみてはいかがでしょうか?
参考:元住吉こころみクリニック
5.更年期障害
- 「身体」「手のひら」から過剰に汗をかく
- 女性で年齢が40歳以上である
- 顔がほてる
- 息切れ、動悸がすることがある
- 寝付きが悪いor眠りが浅い
- 頭痛、めまい、吐き気がよくある
- ちょっとした運動で疲れる
- 精神的に不安定な方だ
上記項目に3つ以上チェックがついた方、その手汗は「更年期障害」が原因かも知れません。
更年期障害は症状だけ見ると、自律神経失調症と良く似ていますが、こちらの病気は閉経した女性にのみ起きる自律神経障害です。
主に女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少したことが原因で、自律神経が乱れてしまい、さまざまな症状が現れます。
その症状の1つが手汗。
ただし、更年期障害になったからと言っても、必ずしも過剰に手汗をかくワケではありません。
更年期障害も人それぞれ症状が微妙に異なるので、上記チェック項目にチェックがつき、且つ手汗以外の症状が気になる、という方はやはり一度お近くの内科に診察を受けに行った方が良いと思われます。
参考:エンジョイエイジング
急な手汗は何かの病気のサインかも……! アナタの手汗は大丈夫?
「たかが手汗」と思われがちですが、ご紹介したようにさまざまな病気の症状の1つの可能性もあります。
しかし、ご安心ください急な手汗によって命を落とす――というケースは、ほとんどありません。
もちろん、糖尿病はそのまま放置しておけば命の危険がある病気ですが、糖尿病になったからと言って、数日のうちになくなる病気ではありません。
(早期発見、早期治療が必要なのは言うまでもありませんが)
また、ご紹介した病気は完治するまでに、長い月日がかかるものばかりであり、風邪薬のように「薬を飲んだらすぐ治る」という類のモノではありません。
甲状腺機能亢進症はもちろん、自律神経障害や更年期障害は一朝一夕で治る病気ではなく、残念ながら長~く付き合い続けなければなりません。
しかし、それぞれの症状を抑えることは可能であり、特に手汗ケア用品を使うことで、手汗だけであるあれば他の人にバレなくすることが出来ます!
「手汗だけでもケアしたい!」という方はコチラの記事もチェックをどうぞ!
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※もっと手汗について詳しく知り場合は、手汗対策に関して詳しく説明した記事がありますので、読んでみてください。