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なぜブラック企業が存在するのか、その理由と仕組み

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最近「残業時間の上限規制」などの働き方改革に国が注力していますが、その原因は「ブラック企業」にあります。
主に「残業」「有給」「休日出勤」などの分野で待遇が異常に悪かったり、違法と言えるレベルで社員をこき使っている企業がブラック企業と言われます。

そんなブラック企業はなぜ存在しているのか、どのようにして生まれたのか、そしてなぜ社員は辞めないのか、その理由や仕組みについて解説していきます。

 

 

 なぜブラック企業は生まれるのか(どうして企業はブラックになってしまうのか)

なぜ日本にはこんなにもブラック企業が存在するのでしょうか。
その原因はどうも「日本の悪しき習慣」「利益の確保」に大きく関わっているようです。

 

日本の悪しき習慣

お客様(消費者)目線ではとても素晴らしい日本の習慣が、労働環境においては悪しき習慣となっています。

  • おもてなし精神
  • お客様の為に「無理」「無茶」をいとわない
  • 根性で何とかなる
  • 努力(残業)こそ正義(残業していない=成果を出そうとしていない)

このような日本の根性論的な精神が日本の労働環境を悪くしています。

しかし、私たち消費者も、「お客様」としてその悪しき習慣の恩恵は受けてしまっています。
特に飲食業界などは店長や社員の早出+サービス残業+休日出勤で回っていると言っても過言ではありません。
その上、消費者は、「早くて」「安くて」「丁寧で」「質の良い」商品を求めます。
消費者の【当たり前】がブラック企業の手助けをしている部分もあるのです。

 

ブラック企業は悪しき習慣も持ちながらも利益を確保しなければならない

悪しき習慣はあるものの、その中で企業は利益を上げ続けなければいけません。
しかし、バブル崩壊後市場は厳しくなる一方です。
そんな環境の中でも社員に支払う給料は上がり続けます。
会社からすれば、出ていくお金は増えていく一方で、入ってくるお金は減っていく一方です。

どの部分を削れば、、、
そう考えた結果、「残業代」を削り、社員を長時間働かせることで利益を上げさせようとするわけです。

 

 

ブラック企業が増え続ける理由

なぜブラック企業が生まれ、存在するのかお分かりいただけたと思いますが、そんなブラック企業は今でも増え続けています。
なぜ今でもブラック企業は増え続けるのでしょうか。
それは、「雇用の流動性」「働ければどこでも良いという社畜」「名ばかり管理職制度」「中小規模のブラック企業は目立ちにくい」などが原因です。

 

雇用の流動性

最近では、転職は当たり前、「転職エージェント」というサービスも当たり前になっています。

「誰でも気軽に」とまでは言いませんが、昔に比べてはるかに転職のハードルは低くなっていますし、実際に転職する人も圧倒的に増えています。
それは企業からしても同じで、「すぐに代わりの人材は確保できる」という状態です。

 

働ければどこでも良いという社畜

特に今の若者や、30代くらいまでに人に多いのが、「働ければ別にどこでも良い」という人。
大した目的もなく働くので、サラリーマンという肩書、安定した収入が手に入ればそれで満足してしまいます。もちろんその背景には、バブル崩壊を目の当たりにして「安定こそ正義」と思ってしまっているということがあるのですが。。。

 

名ばかり管理職制度

一般の正社員の場合、残業代を支払わなければ問題になります。
しかし、管理職の場合は「管理職手当」を支払い、残業代は支払われません。
なので、管理職になるべきでもないのに、無理矢理新しいポジションを作って「管理職」にしてしまいます。
それで残業代の支払額が削減できます。
(求人などで「入社すぐの若手でも管理職に!!」とか書いてあるとほぼこのパターンだと考えられます。要注意。)

 

中小規模のブラック企業は目立ちにくい

昨年の「電通問題」以降、世間は大きく揺れています。
社員の方が自殺をする会社は今すぐ消えてなくなるべきだというのが私の持論ですが、非常に残念ながら、世間やマスコミは「大企業だから」問題にして取り上げています。
これが社員10人程度の会社ならなかなか世間に露呈しないでしょう。

要するにマスコミも新聞社もあくまで人間が仕事をしているので、中小の企業のことまで目がいかないというのです。
マスコミだけでなく、これは「労働基準監督署」に関しても同じです。
労基署の職員は大した仕事もしないくせに日々仕事に追われています。
どうしても大きな企業であったり、より重大な問題がある企業の対応に付きっ切りになってしまいます。
そんな中では、多少の悪さをしている中小のブラック企業まで手が回らないというのが現実です。

 

 

なぜブラック企業の社員は辞めないのか

そんなブラック企業で働く社員は今すぐ辞めれば良いのに、そう思うかもしれませんが、ブラック企業の社員が辞めないのにも理由があります。
多くの人が辞めない理由は、
「社内・社外の人間に嫌われたくない」「転職・再就職にリスクを感じる」「プライドが邪魔をする」です。
ブラック企業で働いていると特にそうなのですが、「自分に自信がなくなってきます」。
「みんなこんなにも残業しているから」、とか「周りが出勤しているのだから」とか、過酷な労働環境の中で必要以上の仲間精神などが身に付き、周りを異常に気にすることが増えてきます。

そんな環境に身を置いていると、その環境こそ自分の居場所であると思うようになってきます。
なので、「転職」ということにあらゆる部分から否定してしまうようになります。

先ほども言ったように、現在では転職することが当たり前になってきていますし、周りの目やプライドを気にしているといつまでも経っても転職できません。
そのままではブラック企業の思ったツボになってしまいます。

 

 

まとめ

先ほども言ったように、私はブラック企業なんて無くなれば良いと思っています。
そうなっていかないと今後の日本に経済は縮小していく一方だと思っています。
それは国としてもそう思っているから「働き方改革」なんてものも推進されるようになっているのだと思います。

一番大切なのは、労働者の身体、人生です。
もし、この記事を読んでいる方がブラック企業で悩んでいるのなら、一歩踏み出してみましょう。
思いのほかあっさりと人生は拓けてきますよ。

※もし退職できなくて悩んでいるなら、【退職代行サービス】を使ってみるのもアリです。

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