白髪は年齢を重ねていくうちに発生するものであり、30代を超えてから徐々に生え始めるのが一般的です。
しかし、病気や薬の副作用の影響から、若いうちに白髪が生える若白髪になる方もいます。髪の毛など体の外の変化は、体内で行っている異変を知らせてくれる危険信号の一つなので、見逃さないようにすることが大切です。
今回は、若白髪の原因が病気や薬の副作用だった場合、考えられる病気や副作用の要因を紹介していきます。
若白髪が発生することで考えられる病気
若白髪が唐突に増えた場合、考えられる病気はいくつかあります。どんな病気なのか、事前に把握しておき、おかしいと思ったら早急に病院に向かいましょう。
1.甲状腺疾患
甲状腺ホルモンの分泌が過剰反応することが起きている病気で、便秘や無気力になってしまうといった症状が現れます。症状の中には、急激に白髪が増えるということもあるため、病気のサインは見逃さないようにしましょう。
病気の初期段階では大きな症状が見られないため、発見が遅れる可能性があるので、白髪が発生した場合には、病気を疑うことも大切です。
2.貧血症
血中のヘモグロビンが足りなくなることで引き起こされる貧血症は、必要な栄養素が髪に送られなくなることから、白髪が進行します。
特に女性に多く見られる症状で、妊娠や生理によっても引き起こされるので、鉄分を多く含む食事を心がけることが改善の糸口です。
3.白斑
白斑とは髪を黒くする働きのあるメラニン色素が髪に定着しにくいという症状で、部分的に白髪になってしまうことが多いのが特徴です。
白斑の発生原因は、ハッキリと判明している訳ではありませんが、過度なストレスによる自己免疫が異常をきたすことで、メラニンを破壊しているのではないかと言われています。
4.内臓疾患
胃腸や腎臓といった栄養を吸収する内臓系が疾患により異常をきたし、頭皮に必要な栄養素が送られにくくなることで、白髪が発生することがあります。
内臓疾患は若白髪の原因になるだけではなく、体調を崩す原因となるので、症状が出ておかしいと感じた時には、早めに病院に向かい、医師に診察してもらうことが大切です。
若白髪の原因が薬の副作用である場合
病気や症状を緩和させるために服用する薬ですが、副作用によっては白髪になる可能性があるため、用法・用量を守って服用する必要があります。
どんな薬で若白髪の原因となることがあるのか、可能性のある物を紹介していきましょう。
1.鎮痛剤
頭痛や生理痛など、痛みを和らげる際に服用することがある鎮痛剤ですが、副作用によって一時的に、髪に栄養が行き届かなくなり、若白髪になると言われています。
しかし、医学的な根拠はなく、直接的な関係性があるかは判明していません。それでも、鎮痛剤を服用することで、若白髪の発生に繋がったという話もあるため、服用し過ぎるのは禁物です。
2.抗うつ剤
個人差にもよりますが、抗うつ剤を服用することで、若白髪の発生原因になることがあります。
抗うつ剤にもいくつか種類があるため、全ての抗うつ剤が白髪の原因となる訳ではありません。しかし、抗うつ剤の他の副作用である神経過敏や情緒不安定といった症状で、通常よりもストレスが感じやすくなってしまうのも、白髪の発生原因になる可能性があります。
3.抗がん剤
抗がん剤は、がん細胞を死滅させるために使用される薬であるため、副作用も強いのが特徴です。
主な副作用として、髪が抜け落ちるケースが多いのですが、抗がん剤の投与が終われば、再び髪は生えてきます。
その時に、抗がん剤の影響で頭皮や毛根に大きな影響を与えたことから、生えてくる髪は白髪である可能性が高いと言われているのです。
さらに時間が経過していけば、髪は黒髪に戻るそうなので安心してください。
まとめ
若白髪が急激に生えてきた場合は、体内で異常が発生している可能性があります。病気や薬を服用しているのであれば、副作用が出ているのかもしれません。
体の危険信号は見逃さずに、おかしいと気付いたのであれば、病院で診察してもらうようにしてください。
また若白髪の原因は、他にもあります。どんなことが原因で若白髪が発生するのか、対策についても解説しているのが下記のページです。
