次々と起こる殺人、ますます深まる謎…ページをめくる手が止まらない!
『あなたが彼女を殺した』(KADOKAWA)

 

フジテレビの不祥事による菅田将暉の出演辞退が話題となった、ドラマ『ミステリーという勿れ』。

田村由美さんの同タイトルの漫画が原作ですが、今回は「ドラマ化されるかも?」というぐらいおもしろい、ミステリー漫画をご紹介します。

 

『あなたが彼女を殺した』(さとうもえ原作、モリコヨリ漫画/KADOKAWA)は、フードデリバリーを舞台にしたミステリー。

横浜の港で、女子大生の溺死体で発見されます。フードデリバリーでアルバイトをしていた彼女。容疑者はフードデリバリーの関係者に絞られていきます。

次々と起こる殺人、ますます深まる謎…。ストーリーのテンポが良くって、あっという間に読んでしまいました。

 

 

フードデリバリーを舞台にした「犯人当て」ミステリー

女子大生の溺死体で発見されるのですが、スマホに遺書めいたメッセージがあったため、警察は自殺として処理してしまいます。

「彼女は自殺なんかしない!」と犯人捜しに立ち上がったのが、主人公の九十九大介(つくも・だいすけ)。彼女が働いていたフードデリバリーで潜入捜査を始めます。

主人公はなぜ「彼女は自殺なんかしない!」と確信しているのか? 主人公と彼女との関係は? それも大きな謎として物語は展開していきます。

 

主人公の前に容疑者として現れたのは、彼女の元彼、風俗嬢とその友人、セレブ主婦、カレー屋の店主、謎のサングラス男…。みんな何か訳アリそうで、全員が怪しい。

伏線が細かく、さりげなく張り巡らされているので、推理好きにはたまらない展開。「あのセリフの意味は?」「なんであの人はここにいたの?」、読めば読むほど謎が深まっていく…。

 

ミステリーファンも納得の「犯人当て」ミステリーに仕上がっています。

 

 

第一の殺人、第二の殺人…目が離せない展開

物語のリーダビリティー(読みやすさ)が高いのも、この作品の大きな特徴です。女子大生の殺人だけでなく、第二の殺人、そしてさらに…と次から次へとテンポ良くストーリーが進んでいきます。

 

さらに、容疑者たちの「訳あり」な過去も徐々に明らかになっていきます。表向きには明るく振舞っていたけれど、実はそれぞれが深い「闇」を抱えています。すべての殺人事件は、その大きな闇へとつながっていきます。

もちろん、ラストには衝撃の展開が待っています。

 

次への展開が気になるので、ついつい次のページをめくってしまう。一度読み始めたら、どハマリすること間違いなしです。

 

 

 

全1巻で完結する、超本格ミステリー

ミステリー漫画って、長編が多いですよね。

読み始めたのはいいものの、1巻で終わらなくて、2巻、3巻…5巻…いつまで経っても終わらない。「もう無理!」って挫折したことありませんか?(私はあります)

この作品は、なんと全1巻(183ページ)で完結。正直、1冊だけで完結するミステリー漫画ってほぼないと思います。

 

もちろん、1冊だからといって中身がペラペラなんてことは一切ありません。登場人物たちが抱える闇、犯人であることを示す伏線がしっかりと描かれています。

リーダビリティーが高くって、ミステリー好きも納得の本格推理。ハッキリ言って、これはかなり読み得だと思います。

 

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1冊でサクッと読める、上質なミステリー作品です。ぜひ読んでみてくださいね。

 

 

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